こんにちは、医者投資マン(doctorinvest753)です!
今回は現役放射線科医の筆者が放射線科志望の初期研修医や放射線科専攻医向けのおすすめ教科書をセレクトします!
今回は頭部から胸部領域です。
こんにちは、医者投資マン(doctorinvest753)です! 今回は現役放射線科医の筆者が放射線科志望の初期研修医や放射線科専攻医向けのおすすめ教科書をセレクトします! 今回は腹部から骨盤部、その他です。 [sitec[…]
おすすめ教科書
頭部
まず頭部領域でおすすめするのは秀潤社の「よくわかる脳MRI」です。
やや分厚く文量も多いですがそれだけ様々な疾患を豊富な画像と共に解説してくれています。
次に頭部でおすすめなのはMEDICAL VIEWの「頭部 画像診断の勘ドコロNEO」です。
勘ドコロの伝統として疾患だけでなく、モダリティ編が充実していることが本書の強みです。
拡散MR画像や灌流画像、MRSの読み方の基本が学べるので、若手放射線科医にもおすすめです!
最後におすすめなのが秀潤社の「頭部単純CTこと始め」です。
入門書として頭部単純CTを攻略する読影法が掲載されており、疾患を当てることよりも次のステップ(単純/造影MRI、血管造影、病歴確認、経過観察)への方向性を示すことに主眼を置いて書かれています。
初学者の入門書としても最適なので、是非手にしてみてください。
頭頸部
頭頸部でおすすめなのが、MEDICAL VIEWの「頭頸部 画像診断の勘ドコロNEO」です。
頭頸部は解剖が難しくとっつきにくいイメージを持たれる先生も多いと思いますが、この頭頸部 画像診断の勘ドコロNEOは各論の各章の前に総論を置き、正常解剖と画像解剖が把握できるような構成でまとめられています。
頭頸部に苦手意識を持っていた私もスイスイ読み進められましたので、放射線科医のみならず、耳鼻科の先生にも手に取っていただきたいと思います。
次におすすめなのが、秀潤社の「まるわかり頭頸部領域の画像診断」です。
たくさんの症例と画像が疾患毎にコンパクトにまとまっているので、どこからでも読み始められます。病理、解剖、発生、CT・MRIの新技術、血管造影、動注などの総論も掲載されています。
各章にある「解剖」「鑑別診断と画像診断の進め方」も必読です!
秀潤社からは「頭頸部の画像診断」も発刊されており、こちらもおすすめです。
歯科口腔
頭頸部と一部重複しますが、歯科口腔領域に限れば、秀潤社の「顎・歯・口腔の画像診断」が掲載されている疾患数や症例数が豊富でおすすめです。
心臓・大血管
心臓・大血管でおすすめなのが、MEDICAL VIEWの「心臓・大血管 画像診断の勘ドコロNEO」です。
疾患だけでなく、心臓CT・MRI・核医学のminimum requirementが記載されており、初学者にとって難しい心臓CT・MRI・核医学の基本が分かりやすくまとめられています。
次におすすめなのが、秀潤社の「心臓・血管疾患の画像診断」です。
こちらも疾患だけでなく、心臓CT・MRI・核医学の基礎についても詳しく解説がなされています。
内容はVR像も用いてカラーで綺麗にまとめられています。
心臓の画像診断では秀潤社の「はじめよう!心臓の画像診断」もおすすめです。
また、非売品ですが心臓各医学については日本心臓核医学会の「地域別教育研修会テキスト」によくまとめられているので、未受講の方は来年度の受講をおすすめします。
胸部
胸部からはまず秀潤社の「困ったときの胸部画像診断」をセレクト。
一見全て同じに見え鑑別が難しいものの、避けては通れない胸部の画像診断を各疾患別に一般知識、画像所見、鑑別診断のポイントと合わせて解説してくれています。
研修医、放射線科医の他にも呼吸器内科・外科、一般内科の先生にも読んでいただきたい一冊です。
次におすすめなのは、MEDICAL VIEWの「胸部 画像診断の勘ドコロNEO」です。
2023年発売された本書は、CTだけでなく、胸部単純X線の読み方も丁寧に記載され、中でも無気肺のX線の読み方、ポータブルX線の読み方は重宝します。
もちろんCT所見も疾患別に豊富に解説されており、おすすめの良書です。
他にも秀潤社の「解剖と病態生理から迫る呼吸器画像診断」もおすすめです。
肺およびその周辺領域の解剖とその病態生理をより深く理解することで、適切な画像診断に寄与できます。
肺結節・腫瘤について特集された秀潤社の「肺腫瘤・結節の画像診断に強くなる」、難解な間質性肺炎について特集された「なぜによくわからない間質性肺炎」もおすすめです。
一応古くからの名書、MEDSiの「胸部のCT」もおすすめしておきますが、辞書的な役割で通読向きではありません。
乳腺
乳腺領域でおすすめなのが、秀潤社の「乳房の画像診断」です。
乳房の画像診断が特徴的なのは、放射線科に限らず、乳腺外科にも向けて、MMGやMRIのみならず、US画像、病理画像も多数供覧されていることでしょう。
良性病変から、良悪性境界病変・リスク病変、悪性病変に分かれて、その組織型まで細かく解説されています。
放射線科よりも乳腺外科向けではないかと思うほどの仕上がりですので、是非乳腺外科の先生方にも手に取っていただきたい一冊です。
次におすすめするのは、やはり日本医学放射線学会/日本放射線技術学会の「マンモグラフィガイドライン」です。
MMG読影において理解の欠かせないガイドラインであり、ガイドラインとしてだけではなく、読み物としても興味深い一冊に仕上がっていると思います。
日本医事新報社から「マンモグラフィによる乳がん検診の手引き」も発刊されています。
絶版になってしまいましたが、こちらもおすすめです。
まとめ
研修医、放射線科専攻医のみならず、他科の専攻医の先生方にもおすすめできる画像診断の良書たちを選んでみました。
他科の専攻医の先生方も是非一度手に取ってみてください。
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