こんにちは、医者投資マン(doctorinvest753)です!
今回は私が株式投資を始めるにあたって参考にした本を紹介します。
なぜ読書が必要なのか
私は投資に限らず何事も理論と実践の両方が大切だと思っています。
理論ばかり深めてシュミレーションばかり繰り返していても、身銭を切らないと本当の意味で理解は深まりませんし、基礎となる知識なしに自分の大切な資金を投じるのは無謀(投機)というものです。
投資を始めたばかりの初心者の方や、もうある程度のことは分かっている中級・上級者の方も含めて、基礎となる理論を身につけた上で実践してみることが投資で成功する、あるいは大きな失敗をしない近道ではないでしょうか。
おすすめ書籍
インデックス投資
ウォール街のランダム・ウォーカー
まずおすすめするのが名著中の名著、バートン・マルキールの「ウォール街のランダム・ウォーカー」を紹介します。
1973年の初版以降、45年以上読み続けられ、全米累計150万部を超える世界的ベストセラーとなった本書は個人投資家向けのわかりやすい投資ガイドです。
ランダムウォークは「物事の過去の動きからは、将来の動きや方向を予想することは不可能である」ということを意味する言葉で、本書には「個人投資家にとっては個々の株式を売買したり、プロのファンド・マネージャーが運用する投資信託に投資するよりもただインデックス・ファンドを買ってじっと待っている方が、遥かに良い結果を生む」というメッセージが随所に散りばめられています。
「なぜインデックスファンドを買うのが良いのか」、「インデックス投資はつまらない」と感じている方に是非読んでいただきたい一冊です。
昨今の流れを受けて、「仮想通貨バブル」、「スマート・ベータ」、「リスク・パリティー」にも触れられています。
個人投資家にとっては(中略)ただインデックス・ファンドを買ってじっと待っている方が、遥かに良い結果を生む
引用:ウォール街のランダム・ウォーカー
インデックス投資は勝者のゲーム
次に紹介するジョン・C・ボーグルの「インデックス・ファンドは勝者のゲーム」もインデックス投資の優位性について語ったものです。
もはや伝説となった投資信託のパイオニアであるジョン・C・ボーグルが投資からより多くの果実を得る方法を明らかにしています。
「長期にわたって富を蓄積するために、もっとも簡単かつ効果的な投資戦略は広範な株式市場のインデックスに連動する投資信託を、極めて低いコストで取得し、保有し続けるということ」
本書は上記ように「インデックスファンドの長期投資」、「コストは下げられるだけ下げる」という簡単な2点が理論立ててわかりやすく書かれています。
文字も比較的大きく通読しやすい上、内容も平易で投資を始めたばかりの方でもすんなりと受け入れやすい内容です。
ウォール街のランダム・ウォーカーは分厚くて、まだ私には無理そうという方も是非手に取ってみてください。
長期にわたって富を蓄積するために、もっとも簡単かつ効果的な投資戦略は広範な株式市場のインデックスに連動する投資信託を、極めて低いコストで取得し、保有し続けるということ
引用:インデックス・ファンドは勝者のゲーム
敗者のゲーム
チャールズ・エリスの「敗者のゲーム」もインデックス投資について語った本です。
全米100万部の超ロングセラーである本書には、
プロの機関投資家が鎬を削り合っている株式市場においては、彼らが優秀であるが故に、個々のマネージャーでさえ彼らの総体である市場に勝つことができない。さらに機関投資家が90%を占める現在の市場において、アマチュアの個人投資家が市場に勝つことは到底不可能
ということが書かれています。
要するに個人投資家は市場平均(インデックスファンド)で十分(「市場に勝とうとすることは無意味である」)ということですね。
個人投資家が置かれている状況を認識させ、謙虚に株式投資(インデックス投資)を行おうという思いを強くしてくれる一冊です。
投資の4原則
1.将来、いつ何に、どの程度の資金が必要になるか、目標を立てる
2.その目標を達成するために必要な株式と債券の配分比率を決める
3.株と債券を幅広く分散する
4.投資の基本方針を、ブレずに辛抱強く実行する引用:敗者のゲーム
インデックス投資+α(買い持ち戦略)
株式投資の未来
ジェレミー・シーゲルの「株式投資の未来」はインデックスファンドの優位性を認めながらも、それを超えるような個別株の選定方法(「永続する会社が本当の利益をもたらす」)が書かれています。
私はインデックスファンドを軸に投資を考えていますが、筆者が言うような成長/ハイテク株に潜む「成長の罠」を考えれば、ハイテク銘柄が多くを占める現在のS&P500インデックスを買い続けるのは割高になるという意見も一理あると思いました。
また、筆者がS&P500の「生き残り(当初採用銘柄)」と「直系子孫(合併+再上場も含む)」、「子孫丸抱え(スピンオフも含む)」ポートフォリオの運用成績を比較したり、今後米国、欧州、日本の高齢化が進むと彼らが引退して株を売り始めた時にどうなるのかを検討したりしていたのは興味深かったです。
インデックス投資を軸にしたリターン補完戦略も具体的なポートフォリオと共に書かれており、非常に参考になります。
私も成長/ハイテク株に潜む「成長の罠」に気をつけて、永続する企業を見極め、長期投資を継続していきたいと思いました。
永続する会社が本当の利益をもたらす
引用:株式投資の未来
バリュー投資
投資で一番大切な20の教え
ハワード・マークスの「投資で一番大切な20の教え」もおすすめです。
高利債投資や不良債権への投資を得意とする投資会社オークツリー・キャピタル・マネジメントの会長兼共同創業者である著者ハワード・マークスの投資哲学が詰まった一冊です。
「リターン追求よりもリスク回避」、「逆張りバリュー投資の優位性」について一貫して説明されており、投資の基本書として個展となりうる珠玉の名言で溢れています。
かのウォーレン・バフェットが大絶賛し、自社の株主総会で配るほどです。
率直に言うと、最良の投資方法とは、暴落時にどんな価格でもとにかく売らなければならない人から買うことである
引用:投資で一番大切な20の教え
ポートフォリオの組み方、アセットアロケーションの仕方
アセットアロケーションの最適化
ロバート・カーバーの「アセットアロケーションの最適化」は何にどれくらい投資すべきか、いつポートフォリオを変更すべきかといった疑問に答えてくれるアセットアロケーションの指南書です。
個人投資家がポートフォリオを組む上で、どういった点に気を付けて、どのアセットクラス(株式、債券、オルタナティブ)にいくらずつ投資すれば良いのかを、投資家の年齢、運用資産規模などに応じて具体的に解説しています。
私もこの本を読んで、自分のポートフォリオをトップダウンアプローチで再構築しましたし(ハンドクラフト法)、現在もその方法で資産を運用しています。
各アセットクラスにおいて最高のETFを選ぶ方法、ETFのコストを比較する方法、個別株の選び方、リバランス戦略なども重宝します。
是非、皆さんも本書を読んで、ご自身で一からポートフォリオを構築してみてください。
1.何に投資すべきか
2.どれくらい投資すべきか
3.どういったときにポートフォリオを変更すべきか引用:アセットアロケーションの最適化
まとめ
私が株式投資を始めるにあたり参考にした、また現在も参考にしている本を紹介しました。
皆さんも興味のある本があれば、是非読んでみてくださいね!